かつてシアトル航路で活躍し戦争を生き残った氷川丸は、山下公園で静かな余生を送っています。
氷川丸は激動の時代を生き延び、未だに海に浮いているのは本当に奇跡なんですよ!
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戦争を生き残った奇跡の船
山下公園に係留されている氷川丸は、1930年にシアトル航路用に建造された日本郵船の12,000トン級の貨客船です。
平時は太平洋航路で運用された船ですが、戦時中は病院船として運用されました。
この時代の貨客船は戦争時にたくさん沈んでしまったのですが、氷川丸は戦争を生き残り、戦後は再び太平洋航路で活躍することになりました。
最終航海は1960年で、市民などの保存を望む声などによって保存が決定。
不要なものを撤去する作業や船体を塗り替える作業を経て、観光船として山下公園に係留されることになりました。
係留後はユースホステルや見学施設として運営され、ビアガーデンをやっていたこともありました。
緑色、青色、という船体色を経ているので、黒ではない氷川丸が懐かしく感じる人も多いでしょう!
氷川丸は、1980年代後半に日本郵船時代の黒い船体に戻ります。この時も大きな話題になりましたよね。
そして2003年に横浜市指定有形文化財に指定されました。
しかし観光施設としての入場者の減少により、観光施設としての運営を終了して日本郵船に譲渡され現在に至り、2016年には国の重要文化財に指定されました。
この時代の船の本を読むと、戦争での撃沈や解体を生き残っただけでも奇跡です。
その上で氷川丸は解体もされずに未だに海上に浮いている!!本当に奇跡の船だと思います。
いろいろな時代を見てきた氷川丸、これからもずっと横浜のシンボルであってほしいですね!
氷川丸のことをもっと知りたい方に
氷川丸が建造された経緯から、それぞれの時代のエピソードが紹介された本です。
山下公園に係留された姿とは違った動の時代を生き抜いてきた氷川丸を知る事が出来ます。
この写真を撮影した氷川丸の場所とクチコミ
氷川丸は山下公園に係留されています。大変な時代を生き残った奇跡の船なのだと感じ取っていただければと思います!
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