ゴマダラカミキリの写真です。害虫として知られている虫ですが、子供の頃は大好きな虫の一つでした。
カミキリムシ自体がカッコイイ姿をしているんですよね。
私の住んでいるエリアは木自体が少なくなっていることもあり、最近あまり見かけなくなったので見ると嬉しい虫のひとつでもあります。

白い斑点があるゴマダラカミキリ
コウチュウ目カミキリムシ科に属するゴマダラカミキリは体長2.5〜3.5cmほどで、日本全土に分布しているポピュラーなカミキリムシです。
ゴマダラカミキリの名前の由来は黒い体に白い斑点が入っていること。とてもしっくりくる名前ですよね!
腹側や脚は青白く、長い触角は黒と青白い色が交互にある縞模様になっています。

害虫として知られるゴマダラカミキリ
カミキリムシは特にミカン類などの柑橘類の害虫としてしられている虫です。
その他にも、リンゴ、クリ、オリーブ、イチジク、ヤナギ、シラカバ・・などなど様々な木に寄生します。
成虫による新梢や葉の食害はもちろん、幹の中にはいり根を食い荒らす幼虫がまたやっかいです。
幼虫は根株内部を食べるので、入り込まれると枯れてしまうことがあるほど。枯れなくても弱ってしまうことが多いんです。
カミキリムシの幼虫は、鉄砲で打ったような穴をあけてしまうことからテッポウムシとも呼ばれていますね。
これは木にとってもたまったものではないですよね・・・。農業などで害にあっている人は嫌っている虫というわけです。

ゴマダラカミキリの一生
カミキリ虫は6〜7月頃に羽化して7〜10日ほどエサを食べた後に産卵を開始します。
卵は生木の樹皮下に産卵されます。産卵シーズンは6月から10月頃です。
卵はだいたい一週間ほどで幼虫に孵化し、幹の中へと移動、そしてさらに幹の中を根株へと移動していきます。そしてその根株の内部を食べながら成長していくのです。
幼虫はそのまま木の中で越冬し、5月中旬に蛹化、そして6〜7月に羽化をするというサイクルです。
遅い時期に産卵された卵は時間を要するためさらに1年待って成虫になる場合もあるので、産卵から成虫までは1〜2年の時間がかかります。
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