復元工事をしていた時に撮影した東京駅の写真です。復元工事は2007年(平成19年)から2012年(平成24年)まで5年間をかけて行われました。
写真は2009年に撮ったものですが、まだ建物にカバーはかけられていないので旧外観が分かりますね。

関東大震災と空襲を生き抜いた東京駅
東京駅は、辰野金吾氏によって設計された赤レンガ造りの駅舎で1914年(大正3年)に開業しました。
この赤レンガ造りの東京駅の駅舎はとても頑丈に設計されたため、多くの建物を倒壊させた1923年(大正12年)の関東大震災も生き残りました。
しかし、第二次世界大戦の空襲で3階部分が燃えてしまい、大きな損傷を受けてしまいました。

損傷の激しい部分を撤去して2階建て駅舎に
戦後に東京駅は修復されることになりますが、戦後の資材難もあり、損傷の激しかった3階部分は撤去して修復することになりました。
その修復は1947年(昭和22年)に完成。昭和〜平成で活躍した2階建ての駅舎の姿へとなりました。

5年間をかけて3階建てに復元
2階建ての駅舎は60年ほど使われましたが、老朽化が進み工事をする必要が出てきました。
重要な文化財でもある東京駅の駅舎はかつての姿を保存し復元工事をすることに決定。初期のオリジナルである3階建ての駅舎に復元されることになりました。
復元工事は、2007年から5年の歳月をかけて2012年まで行われ、3階建てのとても美しい東京駅が復元したのです。
この3階建ての東京駅丸の内駅舎は外観こそかつての姿をしていますが、免震工法などの最新技術も取り入れられ、安全や機能を両立しているそうです。
個人的には2階建て駅舎時代に東京駅付近で勤務していたので昔の駅舎が馴染むのでが、じっくりと新しい駅舎も見に行ってみたいですね。

東京駅丸の内駅舎の場所はこちら
東京駅の丸の内駅舎は皇居側の駅舎です。
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