日本の山には植林された人工林がとても多く、主にスギとヒノキが植えられました。みな同じように植林されたのにはもちろん理由がありました。その理由を簡単に紹介したいと思います。

戦争によって大量に伐採された木材
スラッと伸びた杉やヒノキの続く森は植林によって作られた森林で、人工林とも呼ばれます。日本の森林の40%はこの人工林であるというから驚きです。
日本の森が植林の森だらけになったのは、神社やお寺や住宅などに使われたこともありますが、一番大きい出来事は戦争です。
戦争によって大量の木材が切り出され、軍需物資として消えました。また戦争によって損害を受けた木造住宅も多く、大量の木材が伐採されたのです。

人工林の75%がスギとヒノキ
伐採で木が少なくなった山に植林する必要性が高まり、国をあげての造林事業が戦後に始まりました。
主に植えられた木はスギとヒノキで、人工林の75%をしめると言われています。スギやヒノキが選ばれたのは、成長が早く40年程度で成木になるため、伐採と植林の造林サイクルが良いという理由がありました。
しかしなかなか輸入木材の金額に太刀打ちができず、商品になっていない木材もたくさん残っているのです。
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