横浜に保存されている初代日本丸の船首部分の写真です。初代日本丸の船首にはフィギュアヘッドと呼ばれる船首像の変わりに羅針盤と唐草模様の装飾が付けられています。
美しさを競うパーツともなったフィギュアヘッド
帆船が発展した欧米では、航海の安全を願い、そして力や富の象徴として、フィギュアヘッドと呼ばれる像を船の船首に取り付けてきました。
帆船時代の最後の方は帆船の美しさを競うパーツの1つにもなっていたので、著名彫刻家などに依頼して作ったフィギュアヘッドもあったほどです。
身だしなみとして必ず付けなければいけないアクセサリー的な位置づけでしょうか。
帆船文化として発展したフィギュアヘッドには、女神像などの神像、婦人像や動物像など様々なものがあります。
どれも古い時代のヨーロッパを感じさせてくれますよ!
大型帆船時代が無かった日本
鎖国をしていて帆船が発展する前に開国となった日本には、大型帆船の時代がありませんでした。
そのため、当たり前ですが、欧米のフィギュアヘッドの伝統文化も無かったんです。船の先端に飾りを付ける文化はあったのですけどね。
そのため、初代日本丸や海王丸にはフィギュアヘッドは取り付けられておらず、唐草模様と羅針盤のゴールドの装飾はなされています。
これはこれでとても美しい装飾ですけれどね!
日本丸二世や海王丸二世には、それぞれ紺青と藍青というフィギュアヘッドがちゃんと取り付けられたのですけどね。
たまに海外から帆船がやってくることがありますが、このフィギュアヘッドも帆船見学の大きな楽しみなんですよ!
初代日本丸の写真はこちら
初代日本丸の写真はこちらで見ることが出来ます。こちらも是非見てくださいませ。
こんにちは。2代目日本丸と海王丸のフィギュアヘッドは、初代の日本丸と海王丸から移設されたものだと海王丸の帆船模型を作っている方のブログで見たことがあります。ご参考までに。
こんにちは。2代目日本丸が竣工した際に女性像のフィギュアヘッドが掲げられ、同時に初代海王丸に女性像のフィギュアヘッドが掲げられました。
初代海王丸は最後の4年間フィギュアヘッドを掲げたのですが、イメージが合わないということで引退の際に唐草模様に戻されました。
その初代海王丸に4年間掲げられたフィギュアヘッドが2代目海王丸に移設されました。