1990年のタイムズスクエアの写真です。さまざまな映像も映し出される現在とは違って、看板やネオンだけなので地味にすら見えますね。
ニューヨークタイムズのビルが建てられタイムズスクエアと名付けられた
マンハッタン島の中心、42丁目と7番街が交差するブロードウェイ交差点を中心に、約1kmにわたるエリアがタイムズスクエアです。
24時間眠らない街とも世界の交差点とも呼ばれるニューヨークで最も賑やかな場所です。
この場所にタイムズスクエアの名前がついたのは、1904年にニューヨークタイムズのオフィスビルが建てられたからだそうです。
ニューヨークタイムズ自体は約10年ほどで移転してしまったのですが、タイムズスクエアの名称やビル自体は残されました。
そのニューヨークタイムズの本社ビルが、独特の景観を生み出している「ワン・タイムズスクエア」のビルというわけです。
1960年代から1990年代は危険地帯だったタイムズスクエア
1910〜1920年代に大発展を遂げたタイムズスクエアですが、1930年代の世界恐慌がこの地域の雰囲気を一変させてしまいます。
風俗の台頭です。いかがわしいショーや映画などを上映し、治安はどんどん悪くなっていきます。
そして1960年代〜1990年代初頭までは、麻薬、売春、暴力団などにより、このエリアは危険地帯を代表するエリアになってしまったのです。
タイムズスクエアの場合は、昼間はまだしも夜は行きたくなかった場所でした。
そんな街を1990年代の半ばごろからジュリアーニ市長によってクリーン化が進められました。いかがわしい店は姿を消し安全な地域へと生まれ変わらせ、観光客なども戻ってきたのです。
そして2009年には広場の一部が通行止めにし歩行者専用道にする試みを実施。その実験で安全性が高まり来訪者も増え、2016年には再設計されたタイムズスクエアに生まれ変わりました。
タイムズスクエアは安心してより観光やショッピングなどを楽しめるエリアになったというわけですね。
現在では安全な街として知られるニューヨークですが、その頃は昼間でも外国人が歩けない危険地帯もたくさんあったなんて信じられませんね。
夜のお出かけの緊張感が懐かしい記憶です。
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