横浜・山手にある山手111番館は、シャープでシンプルな印象の洋館です。
しかしその外観は裏腹に室内に入るとかなりの重厚さが!そのギャップも面白い建物なんですよ。
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スタッコ仕上げのシンプルでシャープな外観
山手111番館は港の見える丘公園内にある洋館で、漆喰を利用したスタッコ仕上げの外壁で、赤い瓦の屋根の邸宅です。
大正15年にアメリカ人のJ.E.ラフィン氏の邸宅として建てられましたが、凹凸をだしてある漆喰の雰囲気と瓦屋根がとても印象的です!
大きな建物ではないのですが、ちょっとリゾート感も感じますよね。
1階部分にボリュームがあり独特の形で複雑な部分もあるのですが、直線も多く使われていてシャープでエッジの効いた印象も受けます。
設計は横浜や東京で活躍したJ.H.モーガンで、1926年(大正15年)に竣工しました。3連アーチも特徴的ですね。
J.E.ラフィン氏が住んだ山手111番館
少し山手111番館の歴史についても触れておきます。
J.E.ラフィン氏の父であるT.M.ラフィン氏は船乗りとして乗船して日本へやって、船の修理を待つ時間にに箱根へ行きました。
そこで出会った日本人のミヨ。T.M.ラフィン氏は恋に落ちそのままゴールイン!
そのT.M.ラフィン夫妻は8人の子供をもうけましたが、結婚する長男のためにこの家を建てたのです。
重厚で豪華な室内に驚き
明るくライトな雰囲気の外観を見た後に室内へ入ってみるとその豪華さに驚かされます。
贅をつくした室内空間は、T.M.ラフィン氏の好みなのか、J.E.ラフィン氏の好みなのか、面白いです。
外観からは想像出来ない、少し暗めの落ち着いた雰囲気と調度品、そして開放的な1階の吹き抜けホールは特に印象的です!
別の建物に入ってしまったかのようなゴージャスな室内空間がたまらないですね。
天井に吊り下げられたシャンデリアもいい感じ。いろいろと見入ってしまいますね。
落ち着いた雰囲気で窓の大きなダイニング
ホールの隣にはダイニングルームがあります。こちらも落ち着いた雰囲気で優雅さを感じます。
外の景色が良くみれる大きな窓も特徴的!こういう部分もなんとも贅沢だし、設計のうまさを感じますね。
しかし当時は大きなガラス窓は高かったはずですが、中央のガラスは当時から1枚ものだったんでしょうか?
隣には配膳室もあります。重厚な感じとはうってかわって可愛らしい感じです。
女性らしい雰囲気なので、奥様やメイドさんは一番好きな部分だったかもしれませんね。
2階部分は通常は非公開
2階へ通じる階段です。現在、2階部分は建物の保護のため通常は非公開になっています。
一般公開をする日もあるので、見たい方はその時を調べてみてください。
建物外観とはまったく違う世界観を室内で楽しめるのが山手111番館です。
是非一度見学に行ってみて下さいね!
横浜の洋館が色々見れる本
色々な横浜の洋館が掲載されていて洋館散歩の時に参考になる本です。様々な場所に当時の建築物があることが分かります
目次:みなとみらい線 馬車道駅から(BankART 1929 Yokohama(旧第一銀行横浜支店)/神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店本館)/横浜第2合同庁舎(旧生糸検査所) ほか)/みなとみらい線 日本大通り駅から(横浜市開港記念会館(旧開港記念横浜会館)/横浜税関庁舎/三井住友銀行横浜支店(旧三井銀行横浜支店) ほか)/みなとみらい線 元町・中華街駅から(横浜市イギリス館(旧英国総領事公邸)/山手111番館(旧ラフィン邸)/横浜地方気象台 ほか)
この写真を撮影した山手111番館の公式ホームページ場所とクチコミ
住宅の山手111番館は無料で見学をすることが出来ます。港の見える丘公園に立ち寄った際には、行ったついでに是非見ておきたい洋館です!
公式ホームページはこちら
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