「普通自転車歩道通行可」の標識と「タンデム自転車を除く」の補助標識の写真です。
「普通自転車歩道通行可」「タンデム自転車を除く」のセットの標識はちょっと意味合いが分かりにくいんです。
今回はタンデム自転車のことも含め、「普通自転車歩道通行可」「タンデム自転車を除く」の標識について少し説明したいと思います。

タンデム自転車って何?
タンデム自転車とは、座席が前後に二つ以上並んだ自転車で、複数人でペダルを漕ぐことが出来る自転車です。
夫婦やカップルで楽しむ事もできますし、レジャー施設で見かけることもあります。また、視覚障害者などが後席で自転車を楽しむことも可能です。
座席が2つ以上並んでいるため、長さが長いのが特徴の自転車です。

普通自転車には分類されなタンデム自転車
このタンデム自転車は、自転車という名前がついていますが、日本の法律上は普通自転車には分類されていません。
普通自転車とは、
・ 長さ190cm幅60cmを超えない
・四輪以下の自転車
・側車が付いていない
・運転者席以外の乗車装置(幼児用座席を除く)を備えていない
・制動装置が走行中容易に操作できる位置にある
・歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がない
のことを指しますので、タンデム自転車は普通自転車には分類されないのです。

「タンデム自転車を除く」の表記ならタンデム車は走れる、その謎解き
「普通自転車歩道通行可(タンデム車を除く)」の標識を見ると、タンデム車を除いて自転車は歩道を走ってよいと思いがちです。これは「普通自転車」の概念が抜けているからなんです。
この標識は「普通自転車歩道通行可」ですが、普通自転車が歩道を走ることが出来るという意味。つまりタンデム自転車は通れないことになります。
そのため「タンデム自転車を除く」の補助標識をつけて、普通自転車以外の自転車は走れないが「タンデム自転車は除く」によってタンデム車を走ってもいいと表示しているのです。
一般的な感覚だと、タンデム自転車も自転車だと感じると思いますので、なかなか分かりにくいですよね。
もっともタンデム自転車に乗る方は限られているので、ほとんどの方は気にしなくていい補助標識ではありますけれど。

写真の標識は多摩湖自転車道で見ることが出来ます
正確な撮影場所は覚えていませんが、多摩湖の回りの多摩湖自転車道にはこの標識がたくさんあります。
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