名建築としても、名廃墟としても名高い、旧根岸競馬場一等馬見所の写真です。公園に残っているその建物は圧倒的な存在感で異世界の雰囲気が漂っています。
J・H・モーガンが設計した巨大な建造物
旧根岸競馬場一等馬見所は、横浜市中区の根岸森林公園の中に残されています。広い公園を歩いて奥へ進み、異世界感のある巨大な建物が出てくるとその存在感に圧倒されます!
すでに廃墟となり立ち入りが制限されていますが、当時の競馬開催の日には多くの人が訪れ賑わったのでしょうね。
横浜で活躍したJ・H・モーガン
この圧倒的な存在感の建物は、旧根岸競馬場(横浜競馬場)で競馬の様子を見るために作られた施設で、設計者はJ・H・モーガン。横浜の洋館好きには馴染みのある名前かななと思います。
J・H・モーガンは、アメリカ出身の建築家で、日本へは1920年(大正9年)にやってきました。大正から昭和にかけて横浜や東京で活躍をした人物です。
邸宅も多く設計をしていますが、銀行や病院、教会など公共の建物も多く設計しているため、残っている建築物も多くたびたび出てくる名前なのです。
横浜で現存している建築は、旧根岸競馬場一等馬見所、横浜山手聖公会聖堂 、べーリックホール、山手111番館など。ホテルニューグランドの屋上部分の増築も手がけています。
東京で現存している建築は、立教大学ライフスナイダー館、立教大学予科校舎(現立教大学4号館)。首都圏以外でも、例えば宮城県の東北学院大学本館や現東北学院大学正門、兵庫のチャータード銀行神戸支店などがあります。
独立前のフラー建築株式会社に在籍の頃は、日本郵船ビルや丸ビルを手がけたことでも知られているんですよ。どちらも建て替えてしまったので現在は見ることが出来ませんが。
大正昭和の横浜や東京の建築を彩ったJ・H・モーガンですが、1937年(昭和12年)に横浜で68歳の生涯を閉じました。
J・H・モーガンが設計した建物の写真
J・H・モーガンが設計した建物の写真は他にもあります。興味があれば、他の建築の写真も是非みてみてくださいね。
コメントはありません