冬に備えて落葉した桜の木の葉っぱです。広葉樹がなぜ冬に葉っぱを落とすのか調べてみました。

水分の消費を抑えるために落葉する広葉樹
11月になると桜の葉がどんどん落ち始めます。落ちた葉を見るとかなり色づいているのですが、桜の紅葉はモミジのように鮮やかではないからかほとんどの人が気にもとめませんね。人知れず桜は葉を落とし冬に備え始めますが、なんで広葉樹は落葉するのでしょうか?
植物の葉は光合成を行い成長に必要な栄養分を作りますが、冬に葉を落とすことを選んだのが広葉樹です。大きな理由は水分の消費を抑えたいからです。
針葉樹に比べて葉の面積が大きいため効率よく栄養をつくれるのが広葉樹ですが、そのためにはより多くの水分を必要とします。また、水分は葉の気孔から蒸発するので、葉があると水分を補い続けなければなりません。
冬は雨が降りにくく乾燥しがちなこと、葉の凍結などで水の通り道に不具合が出やすいこと、日照時間の短かさもあるので、水分を補給しながら栄養を作ることがリスキーなため、冬の間は栄養を生産して成長することを諦め、水分の消費を抑えながら春にむけて静かに眠りにつくことにしたのです。

写真を撮影したのは鴨居の桜並木です
鴨居の桜並木の冬の姿はのあたりで撮りました。冬の間は水分を抑えながら休んでもらい、春に見事な桜の花を見せて欲しいですね。
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