往年の豪華客船「クイーン・エリザベス2(QE2)」が横浜大桟橋に寄港した時の写真です。あまり評判の良くなかったグレーの船体で来た時のものですが、この色はフォークランド紛争が大きく関わっていました。
フォークランド紛争の翌年に横浜へ来たクイーン・エリザベス2(QE2)
クイーン・エリザベス2(QE2)というと黒い船体が特徴ですが、グレーの船体の時にも横浜へ来ました。(おそらく1983年)
クイーン・エリザベス2(QE2)は、1982年のフォークランド紛争時に兵員輸送船として徴用されました。船尾ヘリポートを設置したり、航海中に燃料補給にするための改造が行われました。
日本へこの船体で来た時は、フォークランド紛争が終わって白く塗り替えられたという記事を読んだ記憶があるのですが、細部の事は分かりませんが、徴用されてフォークランドへ出港したときにはすでにグレーの船体になっていたようです。
グレーの船体にしたのは、おそらく海上で目立ちにくいようにではないかと思いますが、黒いクイーン・エリザベス2(QE2)に比べ、モヤッとはっきりとしない船体色は、お客さんにも見学者にも不人気で、すぐに黒い船体に戻されました。
クイーン・エリザベス2(QE2)という名前
クイーン・エリザベス2(QE2)は、20世紀を代表する豪華客船です。豪華客船といえばクイーン・エリザベス2(QE2)で、クイーン・エリザベス2(QE2)は知っていても、それ以外の船は全く知らないという人も多かったのです。
当時世界最大級だった大きさに加え、クイーン・エリザベスという英国王朝の雰囲気を醸しだすネーミングもあり、世界で一番豪華な客船というイメージでした。
一般的には「クイーン・エリザベス 2世号」と当時は呼ばれていましたが、イギリスの女王からネーミングが来ていたわけでなく、先代の客船から名前を引き継いだため、本来は「クイーン・エリザベス2」ではないかと言われています。
世界最大の豪華客船と呼ばれたクイーン・エリザベス2(QE2)
当時世界最大の豪華客船ともてはやされ、日本で大人気だったクイーン・エリザベス2(QE2)ですが、1969年に就航してから1980年までが世界最大のだった期間です。(一時的に1987年の改装で1年ほど世界最大に返り咲きました)
この横浜で来た時はすでに世界最大ではありませんでしたが、それでも世界最大の豪華客船と言われるほど日本での人気はとても高いものでした。
オーシャンライナー、クイーン・エリザベス2(QE2)
日本では豪華客船のイメージが強く、世界各国をクルーズしていたイメージのあるクイーン・エリザベス2(QE2)ですが、本来はオーシャンライナーと呼ばれる遠洋航海の客船です。
オーシャンライナーとは大西洋や太平洋を定期船のことで、世界中を回るどころか繁忙期は来西洋を行ったり来たりしていたのですが、日本へ寄港した際に豪華客船という言葉が使われはじめ、世界中を回るクルーズ船のイメージが定着したのです。
スリムで優雅なクイーン・エリザベス2(QE2)
クルーズに特化し効率を重視している現在の豪華客船は、船というよりも動くリゾートマンションのような姿です。それに比べとてもこの時代の客船は、とても船らしい姿ですね!
クイーン・エリザベス2(QE2)は、パナマ運河を通過しやすいように船体を細身に設計したのですが、細身でより優雅な雰囲気の船になったとも言われています。
船のフリー写真素材は他にもあります
なにげに船は好きなので、少しずつフリー写真素材は増えていくと思います。興味があればこちらも是非ご覧ください。
撮影したクイーン・エリザベス2(QE2)が寄港した大桟橋の場所とクチコミ
1983年当時の大桟橋は普通の桟橋でしたが、今の大桟橋はまるで船に乗っているかのようなウッドデッキの桟橋になりました。港を眺めているだけでも楽しめる場所です!
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