廃墟として名高い奥多摩ロープウェイの写真です。いたずらでロープウェイが塗られてしまい残念ですが、廃墟の雰囲気は健在でした。

廃墟として名高い奥多摩ロープウェイ
東京都西多摩郡奥多摩郡にある奥多摩ロープウェイは東京都内にある廃墟としてよく知られた場所です。
1962年(昭和37年)に奥多摩湖を横断する622mのロープウェイが小河内観光開発によって開業されました。
川野駅と三頭山口駅を結んでいましたが、1966年(昭和41年)に利用客が減り一時運行停止になった後に動くことはありませんでした。
その後はずっと運行再開を念頭に放置され続け、放棄状態となり、すでに60年以上の月日が経ちました。
奥多摩町や東京都は撤去を検討しましたが、巨額の撤去費用の問題、所有者不明の問題などから放置され続けています。

橋がかかり乗客が激減した奥多摩ロープウェイ
奥多摩ロープウェイの開業時は付近に奥多摩湖を渡る橋などがなかったため、西東京バスの停留所と対岸を結ぶ登山と観光用途で造られたそうです。
そのため当初は登山客や観光客で賑わったそうですが、数年後には橋がかかってしまい乗客が激減・・・。
行ってみると分かるのですが、高低差もなく景色が抜群に良いわけでもなく自動車ですぐ渡れるようになったら乗らなくなるのは必然でしょう。
1966年(昭和41年)にいったん運行を停止し、そのまま1975年(昭和50年)には正式に運行休止となりました。

いたずらにより塗装されてしまったゴンドラ
長い年月で色あせたレトロな雰囲気のゴンドラ(車体)も魅力的でしたが、2022年1月頃にイタズラにより塗装されているのが発見されました。
それもまた廃墟らしいといえば廃墟らしいのですが、当時のゴンドラの雰囲気とはまったく違うものに・・・。
昔の写真を撮っていなかったのが残念です。あの姿をもう一度見てみたいです・・・。

廃墟が美しく感じる廃墟写真集
「変わる廃墟展」という合同写真展が毎年各地で行われているのですが、その「変わる廃墟展」の公認の廃墟写真集です。
参加しているクリエーターの写真が掲載されていますが、廃墟の美しさが素晴らしいので、廃墟写真を見るのが好きな方は是非。

コメントはありません