真っ白の花を咲かせる柚子。実をならすまでに時間がかかることで知られています。いったい何年かかるのか、ちょっと調べてみたのでご紹介したいと思います。

柚子が花を咲かせて実をつけるまでの年数
白くて可愛らしい柚子の花の写真です。去年あまり咲かなかった柚子の木でしたが、今年はたくさんの花をつけていました。柚子には花柚子、本柚子、獅子柚子などがありますが、本柚子の花になります。本柚子の中でも品種はあるようですが、昔からあるもので品種までは分かりません。
花が咲かないと実が出来ない柚子ですが、苗から育て始めて、実がなるまでに本当に時間がかかります。花柚子の場合は比較的早いようですし、本柚子は実が収穫できるようになるまでとても時間がかかります。

桃栗三年柿八年・・に続く言葉のバリエーション
そこで思い出すのが「桃栗三年柿八年・・・」に続くフレーズです。この桃・栗3年、柿8年は、実がなるまでの年数の目安を示します。願いが成就するまでにはそれ相応の年数がかかるという意味で使われますが、果実などが実をつけるまでの年数をこの後ろに続けて言うことがあります。
桃栗三年柿八年に続く言葉は、地方によってバリエーションは様々。ちなみに、私の実家では、「桃栗三年、柿八年、柚子の馬鹿やろ18年」です。通常は二十四の瞳の作者、坪井栄さんが好んで使った「柚子の大馬鹿18年」のようなので、私の地方のバージョンはちょっと口が悪く感じますね・・・。
「柚子の大馬鹿18年」の他には「りんごにこにこ25年」「梅は酸い酸い13年」「枇杷ははやくて13年」「梨の馬鹿めは18年」「銀杏のきちがい30年」などなどなど、いろいろあります。
さらに年数が長すぎると思った人もいるようで、「柚子は9年の花盛り」「柚子は9年でなりさがる」「枇杷は9年でなりかねる」「梨はゆるゆる13年」のようなバリエーションもあります。
「女房の不作は六十年」「亭主の不作はこれまた一生」なんていうものまでも。なんというか・・・もう何でもありですね!他にもまだまだあるので、気になった方は是非調べてみて下さい。

実際に柚子の花が咲くのは9年なのか、18年なのか?
柚子に関して言えば、花柚子と本柚子など品種の違いによって実がなるまでに大きく違いが出ます。18年は長すぎると思う人もいたのでしょう。さて実際はどうなのか?
花柚子の場合は2〜3年で実がなることが多いようです。獅子柚子は4〜5年です。そして本柚子の場合は3年〜20年と品種により大きく異なるようです。昔ながらの品種では18年の時間を要すのもあながちウソではなさそうです。本柚子でも早期結実性の高い品種改良された優良品種では4〜5年で花が咲き実をつけますので、9年というのも間違いではなさそうです。

優良品種ではない昔ながらの柚子はやはり18年かも。
さて、私の実家にあった柚子の木の苗を柚子好きの友達にあげました。品種としては私が生まれる前からあったので、品種改良されていない昔ながらの本柚子の品種だと思います。ものすごく香りが良い柚子なのですが、やはり実がなるまでにやはり相当な時間を要すようです。
友達に苗をあげてからすでに13年、まだ実をつけていません。自分の家の柚子の実を楽しめるのは老後になってしまいそうだよ、と話しています。まさに、「桃栗三年、柿八年、柚子の馬鹿やろ十八年」。今年も咲かなかった友達の家の柚子、この写真のような花が早く咲きますように。
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