1962年に竣工した海底ケーブル敷設船 MERCURY(マーキュリー)です。写真は、1983年(おそらく)に横浜大桟橋に接岸した時のものです。
この海底ケーブル敷設船 MERCURY(マーキュリー)について少し書きたいと思います。
1962年から活躍した海底ケーブル敷設船
一つ前の記事で、最新鋭ケーブル敷設船のKDDIケーブルインフィニティが大桟橋に接岸し、珍しいと一つ前の記事に書きましたが、昔から大桟橋には客船ではない船も時々接岸していました。
写真は、海底ケーブル敷設船MERCURY(マーキュリー)が、記憶や前後に撮った写真から1983年に横浜の大桟橋に接岸していた時のものです。
主に客船が停泊する大桟橋にこ不思議な船を見て、「この船は何だ?何だか分からないけど格好いい!」と興奮したのを覚えています。
この海底ケーブル敷設船MERCURY(マーキュリー)は、ケーブル&ワイヤレスという海底ケーブルを主力として世界80カ国で事業をしている電気通信事業者がはじめて作った海底ケーブル敷設船で1962年に竣工しました。
竣工後は、ニュージーランドのオークランドとオーストラリアシドニーのケーブル敷設をはじめたようです。
ヨーロッパからアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなどを経由して香港・マレーシアへと続く、SEACOM&COMPACケーブルルートのケーブル敷設に従事していたようです。
日本へ来たのは富士通製ケーブル補充のため?
さて、写真を撮ったのは1983年なので、該当する年代を調べてみました。1982年からにバンクーバー〜シドニーまで、その後ノーフォーク島〜オークランドへのケーブル敷設をしています。
何か日本への接点がないか調べてみると、ノーフォーク島〜オークランドへのケーブルが、なんと富士通製でした。富士通製のケーブル補充のために大桟橋に寄港したのかは不明ですが、その年代に日本へ来る理由はあったようですね。
海底ケーブル敷設船MERCURY(マーキュリー)のデータ
全長:473.0フィート(144.2m)
全幅:58.7フィート(17.9m)
喫水:24.6フィート(7.5m)
総トン数:8962t
速力:17.5ノット
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オーソドックスな桟橋だった大桟橋
現在はウッドデッキが特徴的で観光名所でもある大桟橋ですが、当時の雰囲気はなんだか懐かしいですね!
昔の大桟橋は船が入っていないと少し寂しい場所でしたが、今の大桟橋は船が入っていなくても気持ちの良い場所です。是非足を運んでみて下さいね!
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